放射線治療
患者さんの価値観を尊重した癌治療を心がけていきます。
癌細胞が正常細胞に比べ放射線に弱いことを利用し、病巣部に放射線を照射することで癌の治療を行います。
放射線治療は癌を治すことができる治療ですが、1回の治療は15分程度で終わることがほとんどで、副作用は手術や抗癌剤と比較して少ないことが多いです。副作用を低減させる一例として、左乳房温存照射ではDIBH(深吸気息止め照射)で放射線治療行うことにより、心臓への副作用を低減させることも行っています。
癌は骨に転移したり、近くの臓器に浸潤することで痛みがでます。また、癌が食道を狭窄して食べ物が通りづらくなったり、気管支を狭窄して呼吸がしづらくなったりすることもあります。そこに放射線を当てることで、痛みを和らげるなど、症状を緩和させることができます。
当院では、就業の方でも通院できるよう、放射線治療照射時間を8:00~18:00と長めに設定しています。
主な疾患
- 乳がん
- 前立腺がん
- 肺がん
- 脳腫瘍
- 頭頚部がん
- 食道がん
- 肝がん
- 膵がん
- 膀胱がん
- 直腸がん
- 骨転移
- 甲状腺眼症
- ケロイド
乳がんのように手術と組み合わせて治療するものだけでなく、前立腺がんのように放射線治療単独で根治が期待できるものまで全身の幅広いがんを対象とします。
また、がんによる痛みや出血、麻痺などの症状を和らげる目的でも放射線治療は行われます。がんの再発や転移が指摘され手術が難しいと言われた場合でも、放射線治療ならば可能ということも少なくありません。
通常1回あたりの治療時間は15分程度で、治療中に熱さや痛みを感じることはありません。通院での治療が可能で、当院では18時まで放射線治療を行っているためお仕事をされながら通院治療される方も多いです。