カマチグループ 東京品川病院

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がん診療

「がん」とがん診療

「がん」とは

人間や生き物の肉体は、非常に小さい「細胞」が積み重なって構成されています。そして、一個一個の細胞はその中に「遺伝子」という体の設計図のような大事な情報を持っています。細胞はその遺伝子情報をもとにして秩序正しい細胞分裂(コピー)を繰り返します。その結果、寿命がきた細胞は同じ能力をもった若い細胞と入れ換わることができるので、生き物は成長したり、同じような姿を保ったり、内臓が正常に機能したりして、私たちは毎日元気に生活しています。
さて、現代の社会に住む私たちは日々ちょっとずつ色々なダメージ(喫煙、飲酒、ストレス、感染症、紫外線など)を受けていながら生きています。そのさまざまなダメージの結果、細胞の正常な遺伝子に「傷」がついてしまうことがあります。その「傷」は自分で修復できることがほとんどですが、時に「傷」が治りきらないことがあります。そうすると、「傷ついた遺伝子」=誤った設計図となってしまい、細胞は正常とは違う分裂、無秩序な分裂を無限に繰り返すにようになってしまうことがあります。このような無秩序な細胞分裂の結果、正常よりも異常に大きい細胞の塊、大きな組織ができてしまいます。これを「腫瘍」と呼んでいます。
腫瘍のうち、人間の健康や生命に悪影響を及ぼすものを「悪性腫瘍」「がん」と一般的に定義されています(逆に健康や生命に影響が少ないものを「良性腫瘍」と定義しています)。「がん」という“ちゃんと仕事をしないけど非常に巨大なしこり”ができてしまった結果、体に痛みが生じたり、食べた物の通り道が塞がれて通らなくなってしまったり、食欲が低下して体重減少したり、肝臓の機能が低下して黄疸になったり、尿が出にくくなったり、呼吸が苦しくなったり、貧血になったりといった様々な悪影響が起こってきます。
近年、平均寿命の高齢化、生活の西洋化、自然環境の変化などさまざまな要因により、私たちにとって「がん」は身近な病気となりました。日本人の2人に1人はがんを罹患し、3人に1人はがんで亡くなる、というデータが報告されています(国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」より)。

「がん」の種類

さまざまな場所、臓器で「がん」は発生します。()内は主な担当診療科で、各診療科のサイトにリンクします。

「がん」の治療

がんに対する治療の大きな柱としては、内視鏡治療や外科手術によるがんの摘除、化学療法や薬物療法などの全身治療、また放射線治療があります。個々の患者さんの状況、がんの進行度や全身状態を考慮し、どのような治療をどのような戦略で組み立ていくかが判断されます。
専門の各診療科で、がんに対する内視鏡治療や外科手術を担当します。化学療法や薬物療法が必要な患者さんのために、みなさんが仕事や家庭など日常生活を保ちながら治療をつづけられるように、そしてより安全で快適に治療がうけられるように、当院では外来化学療法室を整備しております。化学療法の開始前や施行中の患者さんには、薬剤科のスタッフがお薬について専門的かつわかりやすい説明を行っております。また当院には最新の放射線治療の医療機器であるLiNACを導入しておりますので、高い治療効果と身体への負担の軽減を両立した放射線治療を行なっております。

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