カマチグループ 東京品川病院

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がん診療

がんの栄養指導

がんの栄養障害の一つとして体重減少があります。がん診断時には5割程度の患者さんが、がんの治療中には8割以上の患者さんが、体重減少を経験すると報告されております。
がんに関連して体重が減少する理由としては、
  • 手術による侵襲や抗がん剤の副作用によって食欲低下してしまう
  • 消化器がんでは、食物の流れる経路が、がんにより狭窄する
  • 精神的ストレスや不安
  • 「がん悪液質」:がん細胞が作り出す物質が身体のエネルギー消費量を増やすため、筋肉や脂肪などが分解されてしまう。
などが挙げられます。
体重減少が進むと、抗がん剤の副作用がひどくなったり、必要な手術などの治療が安全に行えなくなったり、自身の免疫力が低下し感染症のリスクが増加したりと、さまざまな悪影響を及ぼしてきます。その結果、精神的ストレスが増えてしまうこともあります。
体重減少を最小限に抑え、身体的にも精神的にも、より良い状態でがん治療を受けていくために、当院ではがん患者さんに栄養指導を積極的に行っております。入院・外来で管理栄養士が食事や体重に関する相談を受けて、それぞれの患者さんに合わせた食事内容の提案、栄養補助食品や調理法の紹介といった内容について指導を行います。食事についてお悩みやご相談がある方、栄養指導のご希望がある方は、担当医師や看護師にお声かけください。