治療について
耳の手術
基本的に前日午後入院。手術日の翌々日の朝の退院です。剃毛もしませんし、基本的に抜糸もありません。翌日から洗髪入浴可能です。2022年4月から新たに保険収載された内視鏡を使用した耳の手術(耳の穴からする手術)にも対応しており、入院期間が1日短くなります。病状や病気の種類によって入院期間や手術方法など変わる事もあります。また難聴の手術(人工聴覚器を含む)にも取り組んでおります。
鼻の手術
内視鏡を用いて鼻の孔から行います。眼や脳が隣接していますので、ナビゲーションを用いて安全な手術を目指しています。入院期間は4-5日です。
顔面神経麻痺
発症早期の治療が必要です。程度やお体の状態にもよりますが、ステロイドと抗ウイルス薬(内服治療か入院での点滴)で治療します。併せてリハビリテーションも併用します。発症1週間から2週間の間に誘発筋電図検査を行い、麻痺の程度を調べます。お薬だけでは治らないと判断した場合は、手術(顔面神経管開放術〈減荷術〉)をお勧めしています。
めまい
めまいは様々な原因で起こりますが、原因の検索と障害部位の特定が疾患の治療に不可欠となる事もあります。平衡検査機器も充実し、今回新たに保険収載されたビデオヘッドインパルステストの機器も備えております。これらを駆使し三半規管と耳石器の異常の有無を個別に検討するよう努めております。メニエール病は内リンパ水腫が病態ですが、めまいのひどい方は内リンパ嚢開放術をお勧めすることもあります。メニエール病が疑われる場合は内リンパ水腫の推定検査を行い、確定診断に努めております。
聴覚リハビリテーション
完全予約制で金曜日の午後に実施しております。約3ヶ月間毎週言語聴覚士が補聴器(訓練用で貸し出しです)を用いて行います。詳細は耳鼻科外来にあるパンフレットをご覧ください。