眼内レンズの種類
単焦点眼内レンズ
単焦点眼内レンズとは、眼内に装着する人工のレンズで、 1つの距離にピントを合わせるレンズです。ピントを合わせた距離以外の所は、眼鏡調整が必要になります。一般的に多く使われている健康保険適用の眼内レンズです。
多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズとは、眼内に装着する人工のレンズです。外から目に入ってきた光を距離別に振り分けることによって、二つ以上の距離にピントが合うようになっています。
多焦点眼内レンズの種類と特徴
2重焦点レンズ
焦点の合う距離が2ヶ所(遠・近)になるように設計されています。夜間に活動する事が少ない方、読書が趣味の方やスマートフォンなどの細かい字を見たい方に適しています。夜間に光の周りにリングが見えたり、まぶしく見えるグレア・ハローという現象が出ることがあります。
※当院では取り扱っておりません
焦点深度拡張型レンズ
焦点の合う距離を広げ、遠方から中間まで視力の落ち込みを減らし、自然な見え方に近い状態を得ることができます。また夜間に光の周りにリングが見えたり、まぶしく見えるグレア・ハローという現象が少ないのも特徴です。アウトドアやドライブが好きな方に適しています。
- 焦点深度拡張型レンズ(シンフォニー Symfony)
連続焦点型レンズ
焦点深度拡張型と2重焦点型を組み合わせ、焦点が連続になるように設計されています。焦点深度拡張型では近くが若干見えにくいのをカバーされたレンズです。
ただし連続焦点型レンズよりも、コントラスト感度の低下で遠くの見え方の質が多少落ちたり、夜間のグレア・ハロー現象が出ることがあります。
ただし連続焦点型レンズよりも、コントラスト感度の低下で遠くの見え方の質が多少落ちたり、夜間のグレア・ハロー現象が出ることがあります。
- 連続焦点型レンズ(シナジー Synergy)
3重焦点レンズ
焦点の合う距離が3ヶ所(遠・中・近)になるように設計されています。
最もピントのあう箇所が多く、眼鏡に頼る頻度は少なくなるとされていますが、コントラスト感度の低下で遠くの見え方の質が多少落ちたり、夜間のグレア・ハロー現象が出ることがあります。
最もピントのあう箇所が多く、眼鏡に頼る頻度は少なくなるとされていますが、コントラスト感度の低下で遠くの見え方の質が多少落ちたり、夜間のグレア・ハロー現象が出ることがあります。
- 3重焦点レンズ(パンオプティックス IQ PanOptix)
※当院では国内認可されている、焦点深度拡張型レンズ(シンフォニー Symfony)、連続焦点型レンズ(シナジー Synergy)および3重焦点レンズ(パンオプティックス IQ PanOptix)を取り扱っております。
費用について
令和2年4月より多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術は、厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。これまで多焦点眼内レンズを用いた白内障手術は手術費用、レンズ費用の全てが保険適応外だったため高額な手術費用がかかっていましたが、手術費用部分は保険適応となり、眼内レンズ代金の差額をご負担いただくことになります。
※当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしております。
※詳しくは診察時にご相談下さい。
※当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしております。
※詳しくは診察時にご相談下さい。
多焦点眼内レンズの種類 | 金 額 |
---|---|
テクニス シンフォニー (Symfony) | 133,840円 |
テクニス シンフォニー (Symfony toric) (乱視用) | 160,240円 |
テクニス シナジー(Synergy) | 182,240円 |
テクニス シナジー(Synergy toric)(乱視用) | 204,240円 |
アルコンクラレオン パンオプティックス(IQPanOptix) | 204,240円 |
アルコンクラレオン パンオプティックス(IQPanOptix toric)(乱視用) | 226,240円 |
※別途、健康保険での白内障手術費用がかかります。