カマチグループ 東京品川病院

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当院のがん診療

食道センター

「もし自分や大切な家族が食道がんと診断されたら、どこで治療を受けたいだろうか」—私たちは、その問いをいつも胸に置いてきました。食道がんの治療は、決してやさしい道のりではありません。手術、放射線治療、薬物療法、そして治療後の長い経過観察。患者さんは身体だけでなく、心にも大きな負担を抱えながら歩んでいかれます。
だからこそ、住み慣れた地域で、顔の見える医療者とともに、最初の診断から治療後の人生まで一貫して支えられること—それが何より大切だと、私たちは考えています。東京品川病院は、開院以来「高度医療」「総合医療」「地域医療」を基本方針として掲げ、地域の皆さまに一つでも多くの先進的な医療をお届けすることを使命として参りました。その歩みのなかで、最新のエビデンスに基づく食道がん治療を提供できる体制、既往症や合併症を抱える患者さんにも各診療科が力を合わせて最善の治療を提案できる総合力、そして診断から治療、その後の見守りまでを地元で完結できる診療ネットワーク—食道がんと向き合うために必要な設備、専門家、多職種チームが、ようやく一つの場所に集結しました。数あるニーズのなかで、私たちが最も大切にしたいのは、「住み慣れたこの街で、安心して治療を受けたい」という患者さんの願いです。
その声に寄り添い、応え続けること。一人ひとりの人生に伴走し、治療のその先にある日常まで支え抜くこと。それこそが、当センターを設立した意義であり、私たちが果たすべき使命です。

センター長 李 世翼
この度2026年5月11日付で東京品川病院に『食道センター』を設立いたしました。開設に向けセンター長を拝命いたしました外科の李 世翼と申します。食道がんの治療は手術・内視鏡治療・化学療法・放射線治療を柱としてそれらを苦に合わせた治療(集学的治療)にて飛躍的に治療成績が向上しました。我々食道センターでは科や他職種との垣根をなくし、迅速に診断から治療に移行できるようシステムを構築いたしました。治療までの迅速性を第一に掲げ、患者さん一人一人のニーズにこたえられるような治療を提供できる体制を整えております。地域の『食道』を治すために我々は尽力していきますので今後とも何卒よろしくお願いいたします。

外科治療について

食道がんの治療は内視鏡治療・手術療法・化学療法・放射線療法の4本の柱をもとに、それぞれを組み合わせた治療いわゆる集学的治療を行うことが標準治療であります。しかしながらやはりその中でも手術療法は根治を目指すうえで重要な治療となっております。元々食道がんの手術は開胸手術が必要であり、かなりの侵襲がありました。ただし、現在は胸腔鏡やロボット支援下手術などの低侵襲手術が主流であります。
当院でも食道外科専門医を中心に約94%を低侵襲手術で行っております。患者さんへ負担の少ない根治治療を目指し多職種と連携しながら地域の食道がん根治目指し日々努力しております。

内視鏡治療について

食道疾患に関しては、「見逃さない診断」と「適切な治療適応の判断」が極めて重要と考えております。
当センターでは、拡大内視鏡・NBI観察を含めた制度の高い診断と、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を中心とした内視鏡治療を軸に、外科・放射線科と連消した最適な治療方針を迅速に提示いたします。ご紹介いただく先生方にとって使いやすいセンターであるために、検査のみ・治療適応判断のみのご依頼にも対応いたします。結果はできる限り迅速に報告し、治療後・経過安定後は逆紹介させていただきます。
「とりあえず一度見てほしい」「この病変をどう判断するか迷う」といった段階でも構いません。実臨床で困るポイントに対して、実用的な回答を返せるセンターを目指します。

放射線治療について

放射線治療は、がんに放射線を照射してその動きを抑える治療で、食道を残したまま根治を目指せることが大きな特徴です。早期(ステージ1)の食道がんでは、手術を同等の治療成績が報告されており、食道を温存したい方にとって有力な選択肢となります。進行したがんに対しては手術が標準治療とされていますが、ご高齢の方や併存疾患のために手術が難しい方、あるいは手術を望まれない方には、抗がん剤と組み合わせる「科学放射線療法」によって根治を目指すことができます。さらに、食べ物の通りが悪い、痛みがあるといった症状をやわらげる目的でも有効で、患者さんの生活の質を保つうえで重要な役割を果たします。

外来担当表

 
午前 蒲池 矢野 担当医
午後 矢野 矢野 担当医