産婦人科
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- 無痛分娩について
- 麻酔は下半身のみですので、ご本人の意思がハッキリしています。眠る麻酔ではなく、上半身には麻酔がかかっていませんので、生まれた赤ちゃんを抱っこすることができます。
- 陣痛の痛みが軽くなります。
- 痛みのために血圧が上がったり、呼吸がみだれたりするころはありませんので、ストレス軽減になります。産後の生活に早く戻れる体力を温存することができます。
- カテーテル挿入後はベッド上でお過ごしいただきます。カテーテルがずれたり、抜けたり、別の場所に入り込んでしまうことを予防するためです。トイレに歩くこともできませんので定期的に採尿します。ベッド上では読書や音楽を聴いたりしてお過ごしください。
- 飲食は控えていただきます。大きくなった子宮で胃や腸を圧迫されている状態に、さらに麻酔のお薬の作用が加わり吐き気をもよおすことがあるためです。点滴で水分、ミネラル、糖分などの補給はされていますので、脱水にはなりません。
- 分娩第2期が自然分娩と比較すると長くなることがあります
- 器械分娩(後日別途説明)産道の狭さや赤ちゃんの向き、あるいは娩出力の不足などの理由で赤ちゃんが出てくるのをお手伝いすることがあります。これを器械分娩といいます。吸引分娩と鉗子分娩の2つの方法があり、自然分娩と比較して、約30%上昇するという報告があります。
- 出産が順調に進まない場合には帝王切開になる可能性もあります。
- 手術の麻酔と同じ副作用で、終わった後に頭痛があったり、麻酔中に血圧が低下しすぎて気分が悪くなったりすることです。また、麻酔薬の影響で陣痛が弱くなることでお産が進みにくくなるため、陣痛促進剤の使用が必要になることが多くなります。硬膜外麻酔は管理分娩ですので、計画入院日より前の夜間や休日に陣痛が始まった場合、対応ができないこともあります。
- 無痛分娩はどのように「無痛」にするのですか?
- 無痛分娩の麻酔法は硬膜外麻酔という麻酔法が世界的に標準の麻酔法です。腰部に刺します。腰部の脊髄、神経を麻酔することにより、痛み刺激が脳に行くことを遮断して痛みを和らげてくれます。麻酔薬が作用するのは腰部の脊髄周辺ですので、上半身から頭は麻酔がかかりませんので意識はあります。 漢字では痛みは無しと書きますが、痛みはあります。それはお産するために筋力を温存しなければなりません。そのため薄い濃度の局所麻酔剤しか入れられないためです。どの程度の痛みがあるかは予想するは難しいですが、生理痛が酷い人なら最低限、その程度の痛みがあります。一度、出産を経験された方ならば、そのときの半分程度の痛みはあります。半分と聞いて安心した人がいるかもしれませんが、痛みというものは主観的なものであり個人差が激しく、半分程度の痛みでも酷く苦痛に感じてしまう可能性もあります。
- 出産する日を決めて、無痛分娩をしたいのですが可能ですか?
- 当院の無痛分娩は、原則平日日中の計画分娩となります。無痛分娩を行う日程は36週以降の妊婦健診時に決定させていただきます。無痛分娩(誘発分娩)を行うには、赤ちゃんが十分に成熟していることと、経腟分娩が可能なことが前提で予定をたてていきます。
- 前回出産した際には帝王切開でお産をしていますが、今回は無痛分娩にできますか?
- 当院では前回帝王切開をされた方は今回の出産でも帝王切開になりますので無痛分娩はできません。
- 無痛分娩の費用はどのくらいですか?
- 10万円になります。
- 通常分娩か無痛分娩か悩んでいますが、途中で無痛分娩に切替えられますか?
- 追加検査(採血、胸部レントゲン、心電図)を行わなければいけないため、36週目以降の希望には対応できかねます。
- 無痛分娩を受けたいのですが、どうしたらよいですか?
- 34週の妊婦健診までに医師へお伝え下さい。
- 帝王切開になる可能性が高くなるようなことはありますか?
- 高くなるという報告はございません。
- 赤ちゃんに影響はありますか?
- 麻酔注入後に、一過性の徐脈になることがあります。麻酔薬は胎盤を通じて、わずかに赤ちゃんに移行しますが、多くの新生児を調べた結果その影響はないとされています。
- 母乳に影響はありますか?
- お産後の母乳への麻酔薬の移行についての研究報告はありませんが、血行動態からは悪影響を与えることは、ほぼ無いとされています。
無痛分娩でのメリットや注意点
Q&A
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