令和4年度 東京品川病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 164 94 358 539 629 882 1175 2120 2005 657
令和4年度の退院患者数は8,623名でした。
(24時間以内の死亡、交通事故、労災、通常の妊娠分娩の患者は含まれていません。)
全体的に前年度よりも患者数は増加しています。
当院は365日24時間救急患者を受入れる病院として、地域医療への貢献を目指しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術処置等1あり 114 2.03 2.03 0.0 52.11
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置等2なし 92 28.12 21.11 30.4 85.52
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 57 23.53 13.61 5.26 77.33
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術処置等2なし 54 14.41 18.57 5.56 72.26
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等1-2あり 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 30 4.30 3.05 3.33 68.53
呼吸器内科には、複数の呼吸器指導医、専門医が在籍しており、感染症、悪性腫瘍、びまん性肺疾患、アレルギー性疾患等の専門性の高い呼吸器疾患を診療しております。
 睡眠時無呼吸症候群に関しては、診断目的で行うポリソムノグラフィー検査枠を日曜日以外の毎日実施しており、積極的に診断治療を行っています。
診断入院は、夜に入院し翌朝に退院することができ、会社等を休まず診断が得られます。
 地域からのニーズの高い肺炎や、誤嚥性肺炎も積極的に受け入れております。誤嚥性肺炎は平均年齢が85歳と高齢ですが、当院は積極的に入院早期からリハビリテーション介入を行っており、自宅退院を目指し回復期病棟と連携し診療しております。またソーシャルワーカーと連携し患者さんに適した入退院後のプランを提案しており、入院日数は平均28日と1か月を下回る入院日数を実現しています。
 呼吸器内科には、呼吸器専門医だけではなく、総合内科専門医や感染症専門医の資格を有した医師も在籍しており、呼吸器診療に限らず、横断的な治療も行っており、総合内科としての診療も実施しています。特に高齢者では尿路感染症を併発している場合が多く、泌尿器科等と連携し治療しています。
 間質性肺炎は、専門的に診療できる施設は限られていますが、当院は診断、治療ともに積極的に受け入れており、抗線維化薬による維持治療や急性増悪時の治療を行っております。
 肺癌に関しては、2018年4月以降、積極的に診断及び治療を行っております。気管支鏡検査においては、呼吸器内視鏡学会認定施設となっており、週3回の検査日を設け、迅速な診断に努めております。また、根治治療については、呼吸器外科・放射線科と連携し、スムーズな集学的治療を行っています。進行期の肺癌についても、分子標的薬、化学療法、免疫チェックポイント阻害薬などを使用し、また、それらの副作用についても他科と密に連携することによって治療を行っています。積極的治療が難しい場合であっても、緩和チームと連携し、個々の患者さんに合わせた治療を実施しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 233 2.04 2.64 0.0 66.01
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 99 12.70 8.94 5.1 78.64
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術処置等2なし 70 5.64 5.70 0.0 50.89
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 56 7.50 7.63 0.0 61.95
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術処置等2なし 51 7.94 10.88 9.8 74.61
消化管には、腫瘍性病変が生じます。良性であっても、時間の経過とともに悪性になっていくことがあるために治療が望ましいです。
内視鏡的に腸の表面だけを切除することで、有効で低侵襲、消化管機能の温存が可能になります。
 胆管内から胆汁を排出できなくなると、胆管炎を起こします。胆管にできた結石や腫瘍によって胆汁の出口が塞がれてしまうことが原因の一つです。
内視鏡的に結石を除去したり、胆汁を排出する道を作ったりすることで治療を行います。
 胃腸炎には細菌性腸炎・ウイルス性腸炎・薬剤性腸炎・憩室炎・虚血性腸炎など様々な原因があります。腸を休めるために入院が必要になります。
絶食・抗菌薬投与などで治療を行います。保存的治療では改善が期待できない場合には、内視鏡を積極的に用いて、病状の改善に努めます。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術処置等1-なし、1,2あり 手術処置等2なし 165 3.91 4.26 0.0 70.70
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術処置等1なし 手術処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 98 17.38 17.54 14.3 83.12
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術処置等1-なし、1あり 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 79 3.61 5.18 1.3 78.10
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術処置等1-2あり 手術処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 71 3.11 3.22 0.0 72.25
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術処置等2なし 48 4.40 4.65 0.0 66.65
第一に多いのは急性および慢性冠症候群の治療目的の入院で、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を行い
ほとんどの患者さんが合併症なく治療の翌日に退院し、転院率も0%となっています。
 次に多いのが全国的に増加している心不全の患者さんですが、心不全治療薬の進歩により外来でコントロール可能な患者さんが増えているため
前年度比で24%の減少となっています。一方入院された患者さんは重症例・難治例が多くなり、平均在院日数は前年比17.6%増加して17.4日となっています。
 次に多いのが閉塞性動脈硬化症等の末梢動脈血管内治療目的の入院で、前年とほぼ同数となっています。
 次に多いのが冠動脈疾患の治療方針決定のためのカテーテル検査目的の入院で、3日前後の在院日数で冠動脈造影、冠血流予備量比の測定
光干渉断層像による冠動脈の詳細な評価を行うことによりそれぞれの患者さんに最適な治療方針の選択を行っています。
 次に多い診断群は心房細動やその他の頻脈性不整脈に対しての根治的治療である経皮的カテーテル心筋焼灼術を行うための入院です。
こちらもほとんどの患者さんが合併症なく治療の翌日に退院し、転院率も0%となっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術処置等2なし 114 3.84 6.13 4.4 0.0
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術処置等2なし 28 6.57 10.92 3.6 0.0
140010x297x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術あり 手術処置等2なし - - 14.82 - -
- - - - - - -
- - - - - - -
小児科は、早産や小さく生まれた赤ちゃんの哺乳や呼吸循環の管理を行ったり、仮死などの疾患を合併した赤ちゃんの治療を行います。
また、新生児黄疸に対する治療も多く扱っています。
出生後の成長はさまざまです。よって一人一人に寄り添った診療を行っています。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 90 4.14 4.59 0.0 68.43
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 53 4.85 5.32 0.0 44.38
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 47 5.96 6.07 0.0 60.60
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 38 6.79 7.93 0.0 48.45
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術処置等1なし 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 26 5.81 6.93 0.0 58.54
当科では、消化器がん疾患(胃がん、大腸がん、膵がんなど)、急性腹症(虫垂炎、胆のう炎など)、一般外科疾患(鼠径ヘルニア、痔核など)を
主に対象としています。令和4年度は、鼠径ヘルニア(脱腸)、急性虫垂炎(いわゆる盲腸)、胆石性急性胆のう炎の診療を数多く行いました。
手術を行なった患者さんは幼児からご高齢の方まで幅広い年齢層で、また糖尿病、脳梗塞や狭心症など重篤な併存疾患をお持ちの患者様の治療も安全に行なっております。
乳腺甲状腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術処置等1なし 32 8.91 9.99 0.0 57.46
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 22 5.23 5.67 0.0 63.00
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術処置等1なし 12 5.50 8.06 0.0 54.33
100130xx97x0xx 甲状腺の良性結節 手術あり 手術処置等2なし - - 7.08 - -
100220xx01xxxx 原発性副甲状腺機能亢進症、副甲状腺腫瘍 副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術 副甲状腺(上皮小体)摘出術等 - - 7.48 - -
乳がん専門施設として手術、薬物療法を行っています。
先に抗がん剤の治療を行ってから手術を行う場合や、年齢や基礎疾患や患者さんやご家族の意向により手術を行わず
ホルモン療法などの薬物療法を行う場合もあります。
 甲状腺学会・内分泌外科学会専門医が甲状腺や副甲状腺の手術を行っています。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070520xx97xxxx リンパ節、リンパ管の疾患 手術あり 18 5.22 8.32 0.0 59.94
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術処置等1-なし、1あり 手術処置等2なし 定義副傷病名なし - - 5.18 - -
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 - - 2.66 - -
050163xx9900xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術処置等1なし 手術処置等2なし - - 8.08 - -
050170xx97000x 閉塞性動脈疾患 その他の手術あり 手術処置等1-なし、1あり 手術処置等2なし 定義副傷病名なし - - 11.29 - -
当科では(心臓)血管・脈管疾患に対して外科治療を行っています。
動脈疾患では腹部大動脈瘤に対して開腹的人工血管置換術を行っており、以前行われていたステントグラフト手術の再開を予定しております。
その他末梢動脈疾患に対して、循環器内科によるカテーテル治療に加えて、血栓除去や内膜摘除、またバイパス術など血行再建術を行っています。
一方むくみを呈する静脈・リンパ管疾患については、下肢肢静脈瘤に対して指導医が焼灼術やグルー塞栓術など最新の血管内治療を行っております。
また血管疾患の中でも専門家が少ないリンパ浮腫に対して、マイクロサージェリーの技術を用いた顕微鏡下リンパ管静脈吻合術を主に行っております。
慢性的な疾患のほか、急性動脈閉塞や大動脈解離など緊急を要する疾患にも対応しております。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 手術:人工骨頭挿入術 肩、股等 166 41.19 26.42 27.1 82.19
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病名なし 54 5.46 4.86 0.0 52.74
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術:あり 定義副傷病:なし 53 3.21 5.37 0.0 43.26
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 手術:骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 42 10.36 14.17 7.1 65.36
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 37 14.78 18.34 8.1 52.49
昨年度より引き続き、外傷の患者さんが多く受診されました。骨折をはじめとした外傷の治療が多い傾向となっています。
また、高齢化に伴い、骨粗しょう症に伴う骨折も増加しており、大腿骨近位部骨折の入院が増えています。
大腿骨骨折で平均在院日数が全国平均より長くなっているのは、急性期治療後、回復期リハビリテーション病棟で引き続きリハビリを継続される患者さんが多いためです。また、近隣のリハビリ専門病院へ転院される患者さんも多く、転院率が高くなっています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術処置等2なし 15 2.87 2.90 0.0 74.2
160200xx02000x 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術処置等1なし 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 11 4.27 4.72 0.0 38.91
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術処置等1なし - - 5.29 - -
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり - - 5.96 - -
090010xx05xxxx 乳房の悪性腫瘍 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) - - 7.71 - -
当科では、形成外科領域における一般的な手術を行っています。
眼瞼下垂は、術後の腫脹も考慮して短期入院での手術を行っています。また、鼻骨骨折や頬骨骨折などを含む顔面外傷に対しても手術を行っています。
多い疾患としては皮膚腫瘍になりますが、大きさや深さによっては入院での手術を行っています。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
脊髄脊椎外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 49 25.16 20.09 18.4 79.53
070370xx99xxxx 脊椎骨粗鬆症 手術なし 34 30.00 22.23 20.6 85.94
070343xx99x20x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術処置等2-2あり 定義副傷病名なし 34 1.24 7.23 0.0 74.70
070370xx01xxxx 脊椎骨粗鬆症 経皮的椎体形成術 30 37.50 18.49 13.3 82.20
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術処置等1なし 28 23.32 19.52 7.1 70.96
当科は脊椎脊髄疾患の治療に特化した診療科です。脊椎脊髄に関連するあらゆる疾患を診断治療しています。
脊椎圧迫骨折や脊髄損傷などの外傷や急性腰痛症などの救急疾患は、毎日24時間体制で受け入れており、必要に応じて緊急手術なども行っています。
(平均在院日数は回復期リハビリテーション入院を含んでいます。)
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 52 25.88 10.14 7.7 77.48
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 47 13.32 8.54 6.4 74.56
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術処置等1なし 手術処置等2-2あり 定義副傷病名なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 46 22.61 16.01 2.2 70.07
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術処置等1なし 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 34 36.44 19.58 26.5 67.53
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 33 17.60 7.33 6.1 59.76
当院は救急の受入れを24時間365日対応しており、頭部外傷や脳梗塞を始めとする脳卒中の救急患者などの受入れが多数あります。
頭部外傷では、外傷性くも膜下出血や硬膜下出血、頭部挫創などが多い傾向です。
 脳梗塞は、発症後の時間経過により治療法が異なります。
超急性期ではアルテプラーゼによる血栓溶解療法や血栓回収療法、急性期では脳保護療法(エダラボン)や抗血小板療法・抗凝固療法などがあります。
急性期病棟で治療後は早期離床を目標にリハビリテーション介入し、日常生活動作(ADL)の低下を防ぐことにより、自宅退院及びリハビリ施設(介護施設を含む)への転院を可能としています。
 前庭障害(めまい)は脳内病変などが否定できれば、できるだけ早期に離床し、平衡障害の後遺症の予防に努めています。
このため嘔気や嘔吐が軽快して経口摂取ができれば、できるだけ早期の退院を心がけています。
 てんかんの治療は原則てんかん薬による薬物療法になります。長期間の服用を必要とするケースが多く、外来でフォローしていきます。
(平均在院日数は回復期リハビリテーション入院を含んでいます。)
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 28 10.32 9.68 0.0 42.50
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 24 9.33 10.06 0.0 72.38
160400xx99x0xx 胸郭・横隔膜損傷 手術なし 手術処置等2なし 10 11.1 9.54 10.0 73.30
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術処置等2なし 定義副傷病名なし - - 9.24 - -
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 - - 8.47 - -
呼吸器外科では、肺癌やその他の肺腫瘍、気胸、膿胸、縦隔腫瘍等の手術を主に行っております。
呼吸器内科と連携し、肺癌の化学療法、気管支鏡検査も行っております。
呼吸器外科領域でも低侵襲手術が主流となっており、肺葉切除術の90%に対し胸腔鏡手術を行っています。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 89 8.3 9.38 0.0 33.83
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 37 7.81 9.37 0.0 33.16
120140xxxxxxxx 流産 32 1.31 2.45 0.0 33.56
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし 15 10.93 10.62 0.0 34.27
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術処置等2なし 14 3.0 3.02 0.0 43.36
胎児及び胎児付属物の異常は、胎児胎盤機能不全により緊急帝王切開や吸引・鉗子分娩に至った例や骨盤位や児頭骨盤不均衡等による選択的帝王切開例が主体です。分娩異常は、分娩停止により緊急帝王切開や吸引・鉗子分娩に至った例が主体です。
 流産には、稽留流産や不全流産、切迫流産の管理を含んでいます。
また、子宮頸・体部の悪性腫瘍は子宮頸部・体部の初期の悪性腫瘍や高度異形上皮・異形子宮内膜増殖症の手術が行われ、子宮の良性腫瘍は、婦人科疾患(子宮筋腫等)手術管理が行われております。
(*通常の妊娠分娩については、DPC対象外のため件数に含まれておりません。)
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 421 1.69 4.67 0.0 75.79
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 183 1.51 2.63 0.0 73.49
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術処置等1あり 手術処置等2なし - - 5.80 - -
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術処置等1なし 手術処置等2なし - - 5.80 - -
020210xx97x0xx 網膜血管閉塞症 その他の手術あり 手術処置等2なし - - 6.34 - -
眼科では、白内障を中心に入院診療を実施しております。
白内障に対する水晶体再建術は、クリニカルパスに沿っての入院診療を実施しております。
 水晶体再建術は、患者さんのご希望の応じて、片眼1泊2日または日帰り入院で行っております。
網膜前膜、黄斑円孔、糖尿病網膜症、硝子体出血などの網膜硝子体疾患に対する硝子体手術も実施しております。
 網膜硝子体疾患に対する硝子体手術は、クリニカルパスに沿っての入院診療を実施しております。
入院期間は疾患や術後の状態によりますが、3~6泊程度の入院で行っております。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 51 4.47 4.79 0.0 65.59
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 35 4.94 6.23 0.0 50.80
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 31 4.68 5.69 0.0 39.23
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 29 9.59 7.73 0.0 27.83
030428xxxxxxxx 突発性難聴 29 8.17 8.56 0.0 55.72
前庭機能障害(めまい)は脳内病変が否定できればできるだけ早期に離床していただき、平衡障害の予防に努めております。
 前庭神経炎、末梢性めまいでは入院中リハビリの介入もしております。突発性難聴ではステロイド点滴治療が一般的ですが
当院では高気圧酸素治療も併用する事が可能です。
 顔面神経麻痺ではステロイドの点滴治療の他抗ウイルス剤を使用します。また入院中から顔面神経のリハビリも開始します。
ステロイドの点滴治療ですが糖尿病があると1週間の点滴スケジュールの他、血糖値のコントロールのためさらに1週間程度の入院が必要となる場合があります。 
 顔面神経麻痺では発症から1週間から10日で電気生理学的評価を行い結果により顔面神経減荷術を行うようにしています。
 扁桃周囲膿瘍は切開排膿が必要な場合CTで周囲の危険構造(動脈)との関係を評価した後切開排膿するように努めております。
鼻副鼻腔手術の入院期間は4~5日です。扁桃の手術では入院期間は術後出血の可能性を考慮して概ね8日間としています。
因みに耳の手術は3~4日の入院期間となります。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病名なし 109 3.53 5.29 0.0 56.76
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等1あり 70 2.31 2.45 0.0 71.91
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術処置等2なし 62 6.69 6.85 0.0 73.16
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 38 16.18 13.61 2.6 59.82
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病名なし 37 6.27 7.20 2.7 60.51
令和4年度は上部尿路結石の患者数が減りました。 DPCコード11012XXX020X0Xは上部尿路結石で令和3年度の157から109症例となっております。
しかし、平均在院日数は昨年度の5.56日から今年度は3.53日と短くなっております。 
当院は2泊3日で経尿道的尿路結石破砕術の設定をしていることで在院日数が短く、令和4年は術後の合併症が少なかったと思われます。 
結石症例の中には感染を伴っていることもあり、DPCコード11012XXX97X0Xの上部尿路疾患は結石性腎盂腎炎などの急性複雑性尿路感染によるものが
例年は多かったのですが、尿路以外の悪性腫瘍により水腎症となり尿管ステント留置を行った方が令和3年より若干増えました。
当院全体が悪性腫瘍に対する取り組みを積極的に行いはじめているためと思われます。
令和4年はコロナ禍で、健診を受ける方が少なく、PSA高値で精密検査となる患者さんが減りました。
DPCコード110080XX991XXXの前立腺の悪性腫瘍は前立腺針生検にあたりますが、前年の92から70症例となりました。令和1年は96症例でした。
膀胱悪性腫瘍(DPC110070XX03X0XX)は62症例(令和3年:74、令和2年:47)と低下
腎臓または尿路の感染症(DPC110310XX99XXXX)38症例(令和3年:34,令和2年:39)で増加しました。
内分泌糖尿病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術処置等2-1あり 28 11.79 14.28 0.0 72.61
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 26 10.73 13.43 0.0 51.50
100380xxxxxxxx 体液量減少症 手術なし - - 11.15 - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.61 - -
100391xxxxxxxx 低カリウム血症  手術なし - - 13.08 - -
当科では糖尿病の血糖コントロール目的の入院のみならず、糖尿病性ケトアシドーシス・糖尿病性ケトーシスの入院も受け持ちました。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 29 - 14 - - - 1 8
大腸癌 15 27 25 56 - 15 1 8
乳癌 22 28 - - - - 1 8
肺癌 23 - - 51 - 24 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
初発の5大癌総数は343件で、再発の総数は56件です。
初発は大腸癌が最も多く、次いで、肺癌、乳癌、胃癌、肝癌の順となっています。
それに対し、再発は肺癌が最も多く、次いで大腸癌、乳癌、肝癌、胃癌の順となっています。
当院では外科的治療、抗がん剤治療(外来化学療法も設置)の他、2023年2月より放射線治療も開始しました。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 26 11.92 53.04
中等症 75 19.84 81.61
重症 12 30.58 83.75
超重症 - - -
不明 - - -
成人市中肺炎の全症例数のうち、中等症の患者数が最も多く、全体の64%を占めています。
中等症以上の平均年齢は80歳以上となっており、重症になるほど平均年齢が高くなっています。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
   COVID-19の患者は含んでおりません。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 170 45.82 75.03 11.88
その他 32 58 74.91 1.98
発症日から入院日までの日数によって「3日以内」「その他」に分けています。
発症日から3日以内の平均年齢は75.03歳、その他は74.91歳と高齢者が多くなっています。
多くの患者さんが、発症から3日以内に治療を開始され、早期のリハビリテーションに取り組んでおります。
(当院は回復期リハビリテーション病棟への転棟が多く、平均在院日数が長くなる傾向があります。)
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) - - - - -
K509-2 気管支肺胞洗浄術 - - - - -
呼吸器内科では、高齢者や呼吸器疾患以外の総合内科診療も実施しています。
その中で消化管出血は、貧血の原因精査で発見されることが多く、また様々な原因で、入院経過中に、胃十二指腸潰瘍等が発生することは稀ではありません。
その場合は消化器内科と密に連携し、内視鏡的に止血し治療しております。
 胃瘻については、昨今では造設することは主流ではありませんが、しかしながら誤嚥性肺炎を繰り返す症例や社会的に胃瘻造設が必要となる場合が、
ある一定の頻度で発生しております。その際は、本人、家族、主治医により総合的にその要否について検討し導入しております。
 中心静脈の植え込み型カテーテルについては様々な理由で導入されております。誤嚥性肺炎を繰り返し経管栄養等が難しい場合、肺癌に対する化学療法を
長期継続し末梢点滴が困難な場合等多岐にわたりますが、こちらも患者様の状態に合わせて適切に導入を検討、放射線科に依頼し設置しています。
 内視鏡的大腸ポリープ切除術も、消化管止血術と同様、貧血精査や大腸内視鏡による発見によるものの影響が強く
治療適応であれば消化器内科に依頼、実施いただいております。
 気管支肺胞洗浄は、びまん性肺疾患の診断目的に行われることが多く、当院では、間質性肺炎の診断に対して主に行われていますが
急性の肺障害の原因精査として、ニューモシスチス肺炎、薬剤性肺障害、血管炎に関連する肺胞出血等に対しても実施しています。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。

消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 233 0.19 1.22 0.4 66.15
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 94 1.44 11.97 5.3 76.66
K654 内視鏡的消化管止血術 56 1.71 9.75 7.1 73.55
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 36 0.14 4.19 0.0 68.97
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 34 0.94 6.88 0.0 71.21
特に内視鏡を用いたがん治療、消化管出血に対する止血術、胆石や悪性腫瘍による閉塞性黄疸、胆管炎の治療を重点的に行っています。
食道、胃、十二指腸、大腸と全ての消化管にできるポリープや早期がんに対して、内視鏡を用いて切除する手術を多数実施しています。
病変の下の粘膜下層に生理食塩水やヒアルロン酸などを注入して病変の粘膜を持ち上げ、電気メスで病変部を切除する粘膜切除術や粘膜下層剥離術を
積極的に行っています。
 胆石発作に代表される黄疸の治療には、ステントと呼ばれるチューブを内視鏡的に胆汁の出口に挿入し、黄疸の治療を行っています。
また救急領域では胃潰瘍や十二指腸潰瘍からの出血、大腸憩室からの出血などに対して、内視鏡を用いて高周波凝固装置による焼灼や
ゴムバンドを用いた方法など、出血に応じた最も有効性の高い方法での止血を行っています。
 
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 94 1.83 2.69 1.1 77.27
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 77 2.96 1.65 0.0 70.44
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 69 1.39 1.13 0.0 71.62
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 40 1.05 2.25 0.0 65.68
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 34 0.21 15.38 5.9 64.76
当院循環器内科で行う手術として、第一に閉塞性動脈硬化症に対して四肢の血管拡張術を94例に行っており、こちらは術後早期退院が出来ています。
狭心症などの慢性冠動脈症候群に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は今までは薬剤溶出ステント植え込み術が治療の主体となっていましたが
薬剤コーテッドバルーンを用いた経皮的冠動脈形成術を積極的に行った結果、PCIは146件中半分程度まで増えております。
 経皮的カテーテル心筋焼灼術は心房細動やその他の不整脈に合計40例施行しており、治療成績もよく術後すぐに退院できています。
急性心筋梗塞に対する緊急のPCIは34例に施行しており、早期退院を目指して1週間程度の入院が多いものの、長期入院が避けられなかった重症患者さんも
複数いたため術後在院日数が多かったと考えます。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
出生後、子宮外生活への移行が順調に進行しないケースは、積極的な蘇生手段を必要とします。
その場合、NCPRのプロトコールに沿った標準的な新生児蘇生を、分娩にかかわる医療スタッフとともにチームで対応しています。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 87 0.91 2.23 2.3 67.91
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 79 1.14 4.06 0.0 60.41
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 53 0.55 3.30 0.0 44.38
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 17 2.29 10.06 5.9 74.58
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 16 0.38 7.31 0.0 56.25
当科では、安全性と病気の根治性を十分に考慮した上で、患者様さんへの侵襲を軽減した腹腔鏡下手術(鏡視下手術)を標準として行なっております。
 日本内視鏡外科学会技術認定医のもと、令和4年度は、鼠径ヘルニア、胆石症、虫垂炎、大腸がんなどの疾患に対して多くの低侵襲手術を行いました。
個々の患者さんのさまざまな状況に合わせて、必要十分な術後入院期間となっております。
 鼠径ヘルニアに関しては、日帰り、一泊二日、二泊三日など患者さんのご希望に沿った入院プランで対応いたします。
乳腺甲状腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 22 1.32 2.91 0.0 63.00
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 20 1.00 7.25 0.0 53.55
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部覚醒を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 11 1.09 6.55 0.0 62.55
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみの場合) - - - - -
K4633 甲状腺悪性腫瘍手術(全摘及び亜全摘)(頸部外側区域郭清を伴わないもの) - - - - -
病変の広がりや部位に応じて、部分切除術か乳腺切除を行っています。
わきの下はセンチネルリンパ節生検(最初にがんが流れていくであろうリンパ節のみ摘出)を行います。また甲状腺や副甲状腺の手術を行っています。
形成外科医とともに乳房再建手術も行っています。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K628 リンパ管吻合術 18 2.00 2.22 0.0 59.94
K6093 動脈血栓内膜摘出術(その他のもの) - - - - -
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) - - - - -
K5607 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)(腹部大動脈(その他のもの)) - - - - -
- - - - - - -
当科では(心臓)血管・脈管疾患に対して外科治療を行っています。
動脈疾患では腹部大動脈瘤に対して開腹的人工血管置換術を行っており、以前行われていたステントグラフト手術の再開を予定しております。
その他末梢動脈疾患に対して、循環器内科によるカテーテル治療に加えて、血栓除去や内膜摘除、またバイパス術など血行再建術を行っています。
一方むくみを呈する静脈・リンパ管疾患については、下肢肢静脈瘤に対して指導医が焼灼術やグルー塞栓術など最新の血管内治療を行っております。
また血管疾患の中でも専門家が少ないリンパ浮腫に対して、マイクロサージェリーの技術を用いた顕微鏡下リンパ管静脈吻合術を主に行っております。
慢性的な疾患のほか、急性動脈閉塞や大動脈解離など緊急を要する疾患にも対応しております。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 164 1.50 34.71 22.0 77.90
K0462 骨折観血的手術(下腿) 110 1.71 12.25 4.6 58.98
K0811 人工骨頭挿入術(股) 77 2.53 43.53 20.8 83.35
K0821 人工関節置換術(膝) 51 2.08 35.18 3.9 74.12
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 46 0.17 1.46 0.0 48.52
救急患者を積極的に受け入れているため、昨年に引き続き外傷の患者さんが多く、中でも骨折をはじめとした外傷に対する手術が多い傾向となっています。
術後は早期にリハビリを開始します。急性期治療後、回復期リハビリテーション病棟で引き続きリハビリを継続される患者さんが多いためです。
また、近隣のリハビリ専門病院へ転院される患者さんも多く、転院率が高くなっています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 11 0.9 0.91 0.0 75.18
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -
K334 鼻骨骨折観血的手術 - - - - -
K427 頬骨骨折観血的整復術 - - - - -
眼瞼下垂に関しては、患者さんの状態に合わせて、適切な術式を選択して手術を行っています。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
脊髄脊椎外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K142-4 経皮的椎体形成術 55 5.82 27.75 5.5 81.24
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 41 3.15 23.15 0.0 79.27
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 39 6.62 32.71 12.8 79.15
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 34 2.24 27.06 14.7 73.94
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) - - - - -
当科は脊椎脊髄疾患の治療に特化した診療科です。
脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの脊椎変性疾患をはじめ、圧迫骨折や脊髄損傷などの外傷、脊椎脊髄腫瘍、手根管症候群などの
末梢神経疾患の診断と治療など、脊椎脊髄末梢神経のあらゆる疾患に対して治療を行っています。
当科では手術からリハビリテーションまで一貫して治療を行うことが出来ます。(平均在院日数は回復期リハビリテーション入院を含んでいます。)

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 47 1.60 24.27 8.5 81.91
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) 21 5.38 67.62 14.3 70.24
K1781 脳血管内手術(1箇所) 20 2.60 28.80 0.0 69.70
K178-4 経皮的脳血栓回収術 18 0.17 57.50 33.3 78.94
K6101 動脈形成術、吻合術(頭蓋内動脈) 17 12.53 53.94 5.9 64.88
当院は救急の受入れを24時間365日対応しており、時間外の対応は迅速なオンコール体制で様々な脳血管障害・頭部外傷等に対する
緊急手術も多く行っています。
 慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術が多くなっております。
また、脳血管疾患の中でも重篤である「くも膜下出血」の治療や、予防的治療として脳動脈瘤クリッピング術を行っております。
急性期病棟で治療を受けた後、早期に在宅復帰出来るよう日常生活動作(ADL)の改善を目的としたリハビリテーションを集中的に行います。
 その他にも、脳腫瘍に対する頭蓋内腫瘍摘出術や、水頭症に対するシャント手術など様々な手術を行っております。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 29 4.55 4.93 0.0 44.69
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 11 1.00 4.27 0.0 72.45
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 10 1.10 9.40 0.0 72.70
K5132 胸腔鏡下肺切除術(部分切除) - - - - -
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 - - - - -
手術症例では、胸腔鏡手術が大多数を占めています。
低侵襲手術を目指し、創部の小ささのみではなく、早期の胸腔ドレーンの抜去、積極的なリハビリを行い疼痛の軽減、早期社会復帰をしていただくことを
目指しております。早期肺癌に対する、縮小手術も行っております。気胸手術では再発がない外科治療を目指しております。
(DPCコードから抽出した件数であり、実際の手術件数と異なります。)

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 76 1.47 6.00 0.0 33.55
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 53 0.77 6.09 0.0 33.60
K9091イ 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) 24 0.00 0.17 0.0 33.50
K867 子宮頸部(腟部)切除術 15 1.0 1.00 0.0 42.53
K877 子宮全摘術 10 1.00 8.5 0.0 51.00
帝王切開術(選択切開)は、既往帝切後妊娠や既往子宮手術後妊娠、骨盤位、出血を伴わない前置胎盤等が適応であり、帝王切開術(緊急切開)は
分娩停止や胎児胎盤機能不全、常位胎盤早期剥離等が適応です。
 流産手術は、稽留流産による手術が主体で行われています。
子宮頸部(腟部)切除術は、高度異形上皮や上皮内癌による手術が行われ、子宮全摘術は婦人科疾患(子宮筋腫や子宮腺筋症)による手術が主体で行われています。(*通常の妊娠分娩については、DPC対象外のため件数に含まれておりません。)
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 602 0.0 0.64 0.0 75.06
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 16 0.0 3.19 0.0 66.50
K2231 結膜嚢形成手術(部分形成) - - - - -
K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(縫着レンズ挿入) - - - - -
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない) - - - - -
眼科では、白内障を中心に入院診療を実施しております。
白内障に対する水晶体再建術は、クリニカルパスに沿っての入院診療を実施しております。
水晶体再建術は、患者様のご希望の応じて、片眼1泊2日または日帰り入院で行っております。
網膜前膜、黄斑円孔、糖尿病網膜症、硝子体出血などの網膜硝子体疾患に対する硝子体手術も実施しております。
 網膜硝子体疾患に対する硝子体手術は、クリニカルパスに沿っての入院診療を実施しております。
入院期間は疾患や術後の状態によりますが、3~6泊程度の入院で行っております。
 結膜弛緩症に対して、結膜嚢形成手術(部分形成)も行っております。
また、白内障手術にて落屑症候群によりチン小帯断裂を認めた症例に対しまず水晶体再建術で嚢ごと摘出し
後日改めて眼内レンズ強膜内固定術(縫着レンズ挿入)と2回に分けて手術を行った症例がありました。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 30 1.00 7.90 0.0 28.33
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 25 0.92 2.96 0.0 50.56
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 18 0.50 4.22 0.0 36.06
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) - - - - -
K3192 鼓室形成手術(耳小骨再建術) - - - - -
月曜日と木曜日が手術日で、前日午後の入院となります。
鼻科手術は、内視鏡下に行いナビゲーションシステムおよび副鼻腔手術用骨軟骨部組織切除器を使用し、安全第一を心がけております。
全身麻酔ですので入院が必要ですが、同時に鼻中隔や下甲介の手術も行えます。
 扁桃周囲膿瘍切開術は局所麻酔で行いますが、その後抗生剤などの頻回な点滴治療が必要になるため入院加療をお勧めしています。
耳科手術は日本耳科学会耳科手術認可研修施設で、耳科手術に特化した施設となっております。
 鼓室形成術は乳突削開術も同時に実施できます。術前の剃毛は人工内耳などの特殊な手術以外には行いません。また翌日から洗髪可能です。
昨年度から保険収載された低侵襲の経外耳道的内視鏡下鼓室形成術も対応しております。鼓室形成術の入院期間は3日から4日です。
今年度は経外耳道的内視鏡下鼓室形成術も実施しましたので、手術件数が分散されたと思われます。
 重症な顔面神経麻痺に対し顔面神経管開放術(減荷術)も発症1ヶ月以内の例で行っております。
めまいを頻回に起こすメニエール病や、めまいを伴う突発性難聴に酷似している内耳窓破裂(外リンパ漏)などのめまいの手術も行っております。
これらは手術では翌日の退院が可能です。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 111 1.22 1.79 0.0 58.30
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 66 1.39 4.44 0.0 73.30
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 63 0.98 5.68 3.2 64.46
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー等使用) 13 1.00 3.08 0.0 75.77
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 13 2.31 8.69 0.0 74.54
当院は経尿道的手術に力を入れております。
上部尿路結石患者数は令和4年度は109症例と低下し、K7811 経尿道的尿管結石除去術(レーザーによるもの)も111件で
昨年に比べ低下はしましたが、年間100例はコンスタントに超えております(令和3年度160件、令和2年度128症例)
症例数と手術件数が違いますが、尿路結石や尿管の状況により、2回手術を行った患者さんがいたためです。
 K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)件数は66件でした。(令和3年度75症例、令和2年度47症例)
K5411 経尿道的前立腺手術の件数は令和4年13件、令和3年20件、令和2年15症例でした。
K8411 経尿道的前立腺レーザー切除・蒸散術(ホルミウムレーザー等)を令和4年度はデモ機を借用し、新たな手術を試みました。
前立腺に関する手術は総数26件と令和3年よりも増えたことが大きな特徴です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 32 0.37
180010 敗血症 同一 13 0.15
異なる 36 0.41
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 21 0.24
異なる - -
入院契機とは、入院のきっかけとなった病名を指します。
入院契機の病名と実際に最も医療資源を投入した病名は経過により異なることがあり、それぞれの件数と割合を「同一」と「異なる」に分けて集計しています。

・播種性血管内凝固症候群(DIC):感染症などにより起こる全身性の重篤な病態です。
・敗血症:感染症により起こる全身性炎症反応の重篤な病態です。
・手術・処置等の合併症:手術や処置後に一定の割合で発生してしまう病態で、術後膿瘍、縫合不全、術後創部感染症などが挙げられます。

【注】患者数が10未満の場合は「-」表記しています。
更新履歴
2023/09/25
令和4年度病院情報を公開しました。