診療科・部門紹介 TOKYO-SHINAGAWA HOSPITAL

研究部

  • 三代 俊治
    部長三代 俊治

基本情報

業務内容

(1)基本理念

"近頃の医者は病気を見て患者を診ない" という非難を時々耳にしますが、研究部では宿命的にそればかりをやっております。患者さんを診ない代わりに、病気という表現型の裏に隠された秘密を解明することにより "最終的には社会貢献出来る" という希望があるからです。

(2)研究領域

我々の守備範囲は主に肝臓病のウイルス學・免疫學・遺伝學で、院内院外国内国外の多数の共同研究者達と連係して仕事を進めて来ました。しかし、2002年頃からは、E型肝炎の研究で我々の仕事が注目され、厚労省の研究班を任されたりして多忙な日々が続いております。本當は、B型やC型の肝炎ウイルスの研究をもっとやりたいのに、「E型肝炎の専門研究施設である」と世間から烙印を押されてしまったので、好むと好まざるとに拘わらず、最近はE型肝炎の仕事が中心になりましたが、勿論B型C型についても独自の仕事を進めていますし、国内外の研究者との共同研究にも努力しています。

(3)余芸

"試験管を握る" という比喩が生物学的研究の代名詞であった時代は去り、今や研究のエリアもメソッドも多種多彩になりました。研究者のキャリア(career)も同様です。例えば音楽家が "生命活動に与える音楽の影響" を研究する目的で分子生物学の領域に参入することだってあり得ます。我が研究部でも将来 "音楽療法" を本格的にスタートさせる為の助走段階として、様々な音楽を患者さんに聴いて貰う試み("ホッと息抜き音楽會")を、音楽家の伊藤潮さんと協力して1994年から行なって來ています。

(4)研究者の孤独と辛抱

"蛸壷の蛸" のように研究者が自分一人の研究領域の中に閉じ篭ってしまうと、折角の研究成果が活かされずに終わってしまうし、元来研究者という人物達にはそういう傾向がありがちです(ヒッコミジアン型の人間が多い)から、相互連携を促進するシステムが必要です。我が研究部は、日本の蛸壷と米國等諸外国の蛸壷とを連結するリエゾンとして一役かっていると自負しています。また、"石の上にも三年" と云うが如く、研究には殊更辛抱が必要です。独創的な研究の為には、直ぐに結果の出そうな仕事だけを行なうのではなく、自由な発想に根ざした "突飛なアイデア" を積極果敢に実行に移し、たとえ数年間全く論文が書けなくても、じっと辛抱して実験を進めて行くという姿勢が大事です。我が研究部の中にもそういう人物の典型例を見出すことができます。

(5)遊びも大事

ここに云う"遊び" というのは"遊興"という意味の遊びではありません。寧ろ"子供の遊び"と云う方が近いかもしれません。命令されて、あるいは義務だからやる、のではなく、好きな研究を好きなだけやる。それが研究者の遊びです。辛抱が大事だと上に書きましたが、辛抱だけしていてはいけません。遊びも大事です。「遊んでばかりいる」と批難されることの多い私がこう書くと、説得力が全くないかもしれませぬが・・・・・

目標等

部科目標

"オリジナリティーのある仕事を行なう" ? 我々の目標はこれに尽きます。つまり「敢えて研究対象・研究領域を限定しないでもいい。自分の専門領域なら、それを更に深く深く掘り下げる。未知の領域なら、一歩一歩掘り進む。トンネル工事に喩えれば我々は最先端掘削部隊の任を負っているのだから」という具合に考えています。もっと簡単に言えば、「開拓者精神で行こう!」です。

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