診療科・部門紹介 TOKYO-SHINAGAWA HOSPITAL

消化器内科

  • 石井 直樹
    部長石井 直樹
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主な疾患

食道、胃、小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸の管腔臓器疾患のみならず肝臓、膵臓、胆道疾患について、良悪性問わず対応いたします。
上部消化管内視鏡検査については、当日禁食で御来院いただければ、同日の検査が可能な場合もございます。


早期の食道、胃、大腸癌に対しての内視鏡治療について

内視鏡器機の発達、内視鏡受験者数の増加により早期に消化管癌(食道癌、胃癌、大腸癌)が診断される機会が増えました。また、内視鏡技術の発達、諸先輩方の努力により、内視鏡による早期消化管癌の低侵襲治療が可能になっています。

低侵襲の内視鏡治療の一つが内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic submucosal dissection: ESD)であり、従来の内視鏡治療では切除できなかった広範な病変や瘢痕形成病変に対しての治療も可能になりました。当院では難しいESDにおいて必須と考えられるHook knifeを積極的に使用し、自らも1000以上のESDを行ってきた経験をもとに治療いたします。

A.食道癌
「食道」周囲には肺、心臓、大血管といった重要臓器があります。
消化管癌の治療の中で、外科的切除と内視鏡治療の侵襲の差が大きく、内視鏡治療の恩恵が最も大きいのも食道癌とも考えられ、積極的にESDを行っています。
B. 胃癌
ヘリコバクター・ピロリ菌は胃癌発生の重要な危険因子であり、その感染率が高い日本では、今でも胃癌の発生数が多いです。
ピロリ菌による胃炎が進行するとピロリ菌の除菌治療が成功しても、その後胃癌が発生することがあり、胃癌の早期発見、早期治療は今も変わらず重要です。胃癌の内視鏡治療において、ESDは中心的な役割を果たしています。
C. 大腸癌
食事の欧米化もあり、大腸癌の発生数は増加傾向です。
大腸粘膜内癌の一部も通常の内視鏡治療[内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic mucosal resection:EMR、内視鏡的ポリペクトミー]では治療困難でありESDが必要になります。

以下の論文では治療動画が御覧になれます。

食道癌に対してのESD:エキスパートからのコツ(動画あり)
Ishii N, Akiyama H, Fujita Y. Endoscopic Submucosal Dissection for Squamous Cell Carcinoma of the Esophagus: Tips and Tricks from the Expert. VJGI endoscopy 2013; 1: 46-47.

十二指腸腫瘍に対してのESD (動画あり)
Ishii N, Akiyama H, Suzuki K, Fujita Y. Safety and efficacy of endoscopic submucosal dissection for non-ampullary duodenal neoplasms: a case series. ACG Case Rep J 2015; 2: 146-149.

総胆管結石及び胆管狭窄に対しての内視鏡治療について

高齢化社会を迎え、胆道結石、悪性腫瘍の患者さんが増えています。胆道は肝臓から分泌される「胆汁の流れ道」であり、十二指腸につながっている胆管と胆汁を貯蔵し濃縮する袋である胆嚢から成ります。胆嚢と胆管が合流し、十二指腸につながっている部分を総胆管と呼称します。

総胆管に結石や腫瘍が生じ、胆汁の流れが妨げられてしまうと、黄疸が生じ、炎症が起きると(急性胆管炎)、容易に菌が肝臓を介して全身を巡ってしまう敗血症を発症することがあります。敗血症は多臓器不全に至る重篤な病態であり、緊急の対応が必要です。

内視鏡治療は手術による治療と比較して、少ない侵襲で、大きな治療効果が得られることが特徴です。上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)同様に口から内視鏡を挿入し、X線透視を用いながら、十二指腸を介してステントの留置、結石の除去を行います。

大腸憩室出血に対しての内視鏡治療について

高齢化と抗血栓薬の頻用によって、下部消化管出血が増えています。下部消化管出血の原因として最も多い疾患が大腸憩室出血です。急性下部消化管出血に対しての診断、治療で有用なものが、大腸内視鏡検査であり、当院では、下部消化管出血、大腸憩室出血に対して積極的に内視鏡検査、治療を行っています。オピニオンリーダーの1施設として、十分な情報、治療を提供できると自負しています。

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